高崎市箕郷町生原と中里町にまたがる農地に計画されている太陽光発電所を巡り、近隣住民で組織する「反対住民の会」が13日、施設設置に必要な農地一時転用の許可権を持つ市農業委員会に「白紙撤回要望書」を提出した。
住民の会などによると、太陽光発電施設は高崎市内の会社が約1万平方メートルの農地に設置する。太陽光パネルの下で営農する「ソーラーシェアリング」方式。
2014年9月に近隣住民に設置が知らされ、施設の高さを低くするなどの改善案が示された。住民の会の代表は「太陽光発電施設により生じた事故・災害はすべて賠償責任を果たすべきだが、会社側は覚書で『瑕疵(かし)があった時だけ』に限定しており、納得できない」と反対の理由を説明している。
設置会社の担当者は「施設を一部手直しすることで納得していただいたと思っていたので驚いている。覚書は住民作成の文言を顧問弁護士にみてもらい修正案を示した。近隣住民の合意が得られるよう、話し合いを続けていきたい」と話している.